DevOpsとアジャイル開発を活用した運用効率化とシステム改善支援事例
- 直樹 竹内
- 2024年10月24日
- 読了時間: 3分
更新日:1月24日

プロジェクト概要
会員数400万人を抱える大規模なシステムを運用するクライアント企業の事例です。同企業では、事業成長を優先するあまり、運用改善が後回しにされており、以下の課題に直面していました:
課題
運用改善の優先度低下 事業拡大を最優先に進めた結果、運用体制に非効率が生じ、保守運用に対する外注業者への不満も蓄積していました。
システム構成情報の不透明化 担当者の交代が重なり、システム全体の構成情報が把握されていない状態でした。これにより、改善が必要だと認識していながらも、どこから手を付けるべきかが不明確でした。
リリースサイクルの遅延 開発からリリースまでのプロセスが長期化し、市場のニーズに迅速に対応することが困難でした。
ソリューション内容
1. サービスやツールの活用
使用技術:
クライアントのシステムはPHP/Laravelをベースに構築されており、インフラにはAWSのサービス(EC2/ECS/RDS)を活用しました。
開発手法:
アジャイル開発を採用し、短期間で効率的にシステムの運用改善を実現しました。
2. システム構成の再確認
クライアントのシステム全体を再調査し、構成情報を整理。これにより、現状のボトルネックや非効率なプロセスを可視化しました。
3. DevOps導入による運用効率化
以下の改善策を提案・実施しました:
継続的インテグレーション(CI)/継続的デリバリー(CD)の導入
自動化されたリリースパイプラインを構築し、リリースサイクルを大幅に短縮。
インフラの自動化(IaC)
AWSを活用してクラウドリソースの管理を自動化することで、運用の効率化とコスト削減を実現。
モニタリングツールの導入
パフォーマンスのリアルタイム監視を可能にし、トラブルへの迅速な対応を実現。
DevOps導入イメージ
4. 運用改善の具体的な手順提案
運用体制を効率化するための具体的な改善計画を策定し、クライアント企業の内部チームでも実行可能な形で提供しました。
対応期間と工数
対応期間: 3ヶ月
工数: 1.5人月
成果と実績
保守運用に対する不満の解消
外注業者の作業プロセスを見直し、クライアント内部チームとの連携を強化することで、運用効率を向上。
リリースサイクルの短縮
自動化されたプロセスにより、開発からリリースまでの時間を大幅に削減。
透明性の向上
システム構成情報を可視化し、改善ポイントを明確化。今後の運用体制の基盤を整備しました。
まとめ
本事例は、会員数400万人を抱える大規模システムにおける運用課題を解決し、効率的なDevOps体制を構築したものです。PHP/LaravelやAWS(EC2/ECS/RDS)を活用し、アジャイル開発による効率的なプロジェクト運営を実現しました。短期間(2ヶ月)での成果として、システム構成の可視化、プロセスの自動化、チーム間の連携強化により運用の効率化とサービスの安定性向上を達成しました。
今後も同様の課題を抱える企業様に最適なソリューションをご提供いたします。